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世界一小さなパソコンと言われる「Raspberry PI」のことはご存知ですか?2015年3月に最新版のRaspberry Pi 2 Model Bが発売されました。クレジットカードと変わらないサイズでスペック面では、SoCが「Broadcom BCM2836」となり、CPUは「ARM Cortex-A7」(4コア・900MHz)に、メモリは1GBにと、大幅にパワーアップされました。旧モデルにも注目していたのですが、スペックを見てやや非力だなと思い、手を出さなかったんです。しかし、新型にはやはり魅力を感じ、手を出さずにいられなくて、Amazonにて6400円で買っちゃいました(今は少し値下がりしているようですが)。

Raspberry PIって何ができるかといいますと対応するOSをインストールしてディスプレイやキーボード、マウス、LANケーブルを繋いで普通にデスクトップPCが出来ちゃうのです。でも、パソコンは何台も持ってるし、ipadやスマホもあるからそんな必要はありません。実は、ネットワークオーディオプレイヤーを構築しようと思って導入を決めたのです。パソコンのOSの代わりに「Volumio」や「RuneAudio」など、オーディオ機能に特化したOSが存在するのでそれを入れることにしました。詳細はRune Audioをご覧ください。

 

Raspberry PI2 ModelBが届きました。さっそく話題の「Volumio」を入れてみました。なかなかいい音質じゃないでしょうか。次に「Rune Audio」も入れてみました。こっちのほうは「Volumio」よりもサクサク動いててWeb UIが合理的で使いやすい。最終的に「Rune Audio」を使うことにしました。しかし、オンボードのオーディオチップのままではVolumioもRune Audioも「ハイレゾ」には非対応なので「ハイレゾ」を楽しめるにはさらに手を加える必要があります。Webを調べたらRaspberry PIにI2Sという方式のデジタル接続で利用可能なDACカードがあるので導入することに決めました。さっそく、ヤフーオークションにて「ES9023チップを使用したI2S接続のDAC基盤」を2400円で落札。

左はVolumioのWebUIで右はRuneAudioのWebUIです。

翌日に落札のカードが届きました。下記の写真のようなものです。

ES9023チップを使用したI2S接続のDAC基盤です。

さっそく、Raspberry PIに接続して作動を確認してみましたがなんだか認識してくれない。これでは困るな!どうもVolumioなら問題なく認識するがRuneAudioは認識しないようです。きっとOSのRuneAudioに仕掛けがあると勝手に推測してますが、RuneAudioをインストールしてあるマイクロSDカードをパソコンに挿してシステムファイルを開いて調べたら、デバイスをコントルールするコマンドとみられる部分に

「#device_tree_overlay=hifiberry-dac」という文言がありました。ある情報によりますとこの「」を外さないとRuneAudioにはDAC コンバーターを認識してもらえないとのことだそうです。なので、その通りdevice_tree_overlay=hifiberry-dacにと書き変え保存した後に、パソコンからマイクロSDカードを抜いてRaspberry PIに差し込んでRuneAudioを再起動させて、今度はちゃんと認識してくれました。情報提供者に感謝しております。

こんな板に載せました。

             100円ショップで買ったこの

         小さなプラスチックケースでかぶせて         自作のスピーカーとディスプレイーの         隙間に立てて使うのだ。どうですか?         可愛くない?

Audio Output interface に

HiFiBerryDAC(I2S)を選択。

上に示したようにoutput 1 output 2はRaspberry PI2のオンボードチップに搭載されたもので

Output 3(san_rpi_hifiberry_dac)は今回装備した外付けのES9023DACカードになります。

それじゃ、さっそく音楽を流してみよう。

事件です!びっくりするほどの高音質です。さすがにハイレゾだ。すごい解像度で高音から低音まで各種楽器の音が一粒一粒、これまで聞こえなかったものも聞こえてきます。この音、きいて楽しい!だから「音楽」というんだね。音楽っていう言葉の意味はやっと分かったような気がします。

いちおうDACコンバーターは以下の二つを所有してます。どちらもハイレゾ対応なもので素晴らしい音質ですがしかし、このRaspberry PI+外付けのES9023DAC基板を使って自作したRuneAudioネットワークプレイヤーのほうが完全にそれらを凌いでいます。

こちらは24bit、192kHzのwavファイルです。2419kbpsで再生されています。

このテレサテンの「時の流れに身を任せ」は自分でCD音源から24bt,192kHzにアップサンプリングして編集したものですがきちんと24bit,192kHzで再生してくれました。やっぱりハイレゾがすごい。半端ない高音質です・す・すごくテンション上がります!!!

こっちが1bit,352.8kHzのdsd音源です。DSD再生まで対応しています。

2822kbpsで再生できたんですね。

こちらは24bit、192kHzのflacファイルです。2620kbpsで再生しています。

みなさん!ご存知ですか?普通の音楽CDって規格上16bit、44.1kHzと決まっています。計算上705.6kbpsになりますがMP3は音の解像度がもっと低く128kbpsは普通で、高いほうで192kbps、最高でも320kbpsしかありません。しかし、ハイレゾになると24bit、192kHzの音源を例にして計算上4608kbpsになります。CD音源の約6.5倍;普通のMP3の約36倍になります。テレビに例えるとCDは昔のブラウン管モノクロテレビのようなものでハイレゾは今のフルハイビジョン、いや4K、8Kのカラーテレビみたいなものになると思います。唯一デメリットというのはデーターの量は莫大になることです。つまり、CDの6.5倍、MP3の36倍になります。でも、今はSDカードでもUSBメモリでも64GBとか128GBという容量が普通になっているし、ハードディスクはもう1000GBから3000GBになる時代ですのでデーターの容量ってほぼ無視しても問題ないと思います。

 

これでネットワークオーディオプレイヤーの完成だ。パソコンからもスマホからもipadからも操作が可能で、すごく便利です。

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